わたしは学生時代、英語の成績がひどすぎて「追試」の「追試」を受けていました。テストの成績が悪くて、追試を受けなければならないんだけど、その点数も低いから、さらに追試を受けさせられる…。それほど英語はできなかったし、英語ができるようになりたいとも思いませんでした。でも好きな分野のことを勉強するため、面白いアーティストと話をするために、英語が必要だ!とわかってから、必死で英語を勉強。いつの間にか、一応、TOEICのAランク、英検準1級をとり、英語を教える立場になっていました…。さて、そんな「英語なんて必要ないね」から「英語を話せてよかった!」と思うようになったわたしの感じた、石原さとみのシンゴジラの英語について。
まずこのブログ、結論が面白すぎました… すごく同感できる。
シン・ゴジラ 石原さとみの英語を聞いて帰国子女が思うこと
http://www.ohanashi-no-naka.net/entry/2016/08/08/220214
でも、その結論は、女性のわたしが聞くと、ちょっと残念な気持ちになるんだ… 結局そこか。それで、わたしなりの「どうして石原さとみのシンゴジラの英語に違和感を覚える人が多いのか」を書いておきます。
石原さとみさんの話す英語は、映画のストーリーと役どころからして「アメリカ人、頭のきれる、カッコイイ英語」であることが求められますよね。それで、わたし、映画を観ている時に考えていました。「彼女の話す英語は、カッコよくて上手に思えるのに、それでも日本人英語の発音に聞こえちゃうのは、なんでだろう??」って。
それで気づいた。解った。カタカナだ。
石原さとみさん演じるカヨコの英語は、日本語でカタカナとして使われている単語だけ、発音が日本語的なんです。さらに日本人の私たちが見ると、馴染みのあるカタカナ・ワードにだけ耳の感度が上がってしまう。だから「え、彼女は、ザ・アメリカンって設定でしょ?その割に英語下手だね!」と思わせてしまったんじゃないかしら。
実はわたしもここ数ヶ月は英語の発音にすごく悩んでいて、アメリカ人の先生にレッスンを受けていました。彼はすごい。わたしの発音をどんどん直してくれる。「もしかして、わたしの口のなか、見えてるの?」というくらい音に敏感。ネィティブスピーカーは自然に発音を覚えるから、どういう仕組みで発音するのか、外国人にうまく説明できる先生って、あまり出会えないんです。私たちも日本語を上手に発音できるけれど、「ん」の発音方法が複数あるなんて、普通知らないですよね。
それで、彼の発音レッスンの時に、”oratrical” は、すごい上手だ!と褒められたのに、lion(ライオン)みたいな簡単な言葉は、違う!って直されるんです。rとlの入った難しそうな単語でも、英語として覚えた単語はそのまま言える。でも、簡単な単語でも、その言葉が「日本語のカタカナ言葉」として定着していと、あら不思議、なぜか無意識にカタカナ発音になっちゃうんです!
LとRの発音の違いをいくら練習してもダメだったのに「Lux Super Rich」というと、なぜかLとRを上手に発音し分けられる、というツイートを見たことがあります。「どれだけ上手に発音できるか」は「どれだけたくさん耳にしたことがあるか」と、ほぼ同じなのかもしれません。
結論:やっぱり石原さとみさんは素敵。
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