モンゴル旅行記4/8【車窓とダンスと】

※記憶がある間に走り書きしています、あとで校正と写真を追加する予定です。読みにくくてごめんなさい。

4日め 晴れ【車窓とダンスと】

6:30

朝、寒くて布団に潜っている。ゲルの中でなにやらゴソゴソと音がする。どうやらストーブに薪をいれる音だとわかり、「あぁ、ルームメイトが火を焚いてくれるのか、早起きで偉いな、ありがとう… 」、などと寝ぼけたまま布団から外を覗いてみると、宿の若いスタッフだった。ゲルにはスタッフがノック無しで入ってくる。モンゴルの人にとってゲルはパーソナルスペースではなくパブリックなものなのだろうか?などと考えた。

夜のあいだ、馬は敷地内に放牧されているから、ゲルのドアを開けると…すぐそこに馬がいる。なんて贅沢なんだろう。ガイドのBさんにばったり会い、ワレモコウは煎じて飲むと〇〇に良いんだよ、と教えてもらう。モンゴルにとって草花はお薬でもあるのだな。

8:00 朝食 

美味しいと噂に聞いていたウルムがでました。湯葉のようにみえるけど、驚くほど美味しい。濃厚なバタークリーム用のような感じ。搾乳した乳を鍋で加熱して撹拌、乳脂肪が上に集まったら小麦粉を加え、一晩置くと上に乳脂肪の膜ができるそうで、これがウルム。遊牧民たちは本当に様々な形の乳製品を楽しんでいるようです。

10:00 乗車

寝不足なこともあり、今日の午前中は車に載せていただくことにした。休息(休足?!)をとりたいのと、車移動の様子を知りたかったし、車窓を見たかったからだ。ドライバーのGさんが、私の鞍を車のルーフに積んでくれた。彼は英語や日本語を話さないけれど、ノンバーバルなコミュニケーションが得意で手振り身振りでいろいろと教えてくれる。それに運転がとても上手い。車では予想通り現地のラジオがかかっている。私はドライバーがかける音楽を聞くのが好きだ。モンゴルのテイストとエレクトロが融合した男女のデュエット曲がかかっていて、彼は口ずさんでいた。(なお、シガーソケットにレシーバのようなものがあったので、ラジオではなくスマホの音楽をBluetoothで飛ばしていただけかもしれない。)でこぼこの道なき道を進んでいく。

(おそおらくバヤンチャンドマン大草原をいく)。

Gさんは少し運転しては車を停めて、乗馬部隊が通り過ぎていくのを待って、また車を走らせる。彼が車を停めたときに私は車を降りて、遠い草原を見る。目を凝らしても何も見えないのだが、彼には乗馬部隊が見えているそうだ。目が良すぎる。彼は乗馬中のトラブルがないか、きちんと観察し見守ってくれていたのがとてもありがたかった。遠くの丘からこちらへ向かってやって来る皆んなを撮影した。本当に一面の緑の中から、小さなゴマ粒のような一行がだんだんと大きくなって近づいてくるので、自分が馬に乗ってその中にいるよりも、モンゴルの雄大さ、広大さを俯瞰的に感じることができました。

車でみなをゆっくりと追い越すことがあり、何人かがこちらに向かって手を振ってくれた。これが意外ととても嬉しかった。まるで小学校のころに体育の楽しい授業(ドッチボールとか)を見学しているような気分になった。あぁ、乗馬って楽しいよねぇ。

車に揺られながら少し眠った。

11:18 休憩

お花畑で給水休憩。引っ付き虫がたくさんついてきて、草の生命力に感動する。また車に乗って出発する。

騎乗中は馬のスピードのコントロールや草原に穴が空いていなかなど、気を配ることがたくさんあるけれど、彼の運転する車なら(少しは、いやそこそこ揺れるけれど)安心して景色を楽しむことができた。緑の丘に点々とするゲル、どこへ行くのかわからない家畜の群れ、池には牛や馬、それに普段見かけない白鳥のような鳥もみかけることが。小さな川も車で渡っていく。川は動物たちにとっても貴重で、草原なら車を避けてくれる馬も、川べりではなかなかどいてくれない。クラクションを鳴らして牛追いならぬ馬追いをする。

遊牧民のゲルもいくつかのタイプが有り、2,3のゲルがまとまったおそらく家族用もの、1つのゲルだけがぽつんとあり発電用のソーラーパネルとバイクが横付けされたソロ・ノマッドタイプのものなどがあった。ここの草原で暮らしていくのはどんな感じなんだろうか。

家畜を追う方法にもいくつかあり、馬に乗ったおじさんやこども、それにバイクや車で追っているひともみた。

12:50ランチ

この日のお弁当はワイルドなお肉、付け合せにプチトマトときゅうり、何かが混ざったごはんでした。ごはんは少し固めでパラパラしたタイプ。おやつにクラッカーでした。

休憩中の馬たちは何故だかおしくらまんじゅうのように固まっている。ネットで他の方のモンゴル乗馬ツアー記を読んでみても、やっぱり固まっている、と記されていた。ほかの馬のお尻に器用に自分の頭を乗せる様子が可愛らしい。重い頭をどこかに乗せておけばラクだし、敵から身を守るには好都合なのだろうか。

14:00 出発

午後から騎乗することにした。川を越え、国道のような道も渡る。今日はアドベンチャーコースだな。途中何度か小さな湖岸を走った、心地よい風に潮の匂い。モンゴルは岩塩でも有名だけれど、ひょっとして塩湖なのかな。

15:40 休憩

ボルノール湖畔(たぶん)で休憩。ガイドのBさんに尋ねるとやはりこのあたりの湖は塩湖らしい。調べてみると遥か彼方、数億年前には北のロシア、南の中国のあいだ、つまりモンゴルが位置する場所は確かに海の底だったようだ。今は海に面していない、内陸国なのに面白い。

16:00出発

道のりはまだ長く、また馬に乗る。今回の旅行で私は何度馬に乗り降りしたのだろう。

17:30  小休憩

この時間になると、日が長いモンゴルとはいえかなり陽が傾いて乗りやすくなる。それでも給水の時間はありがたかった。途中でまた広い道?にでる。この当たりはキャンプ地として人気があるようで、遠くから音楽フェスのような、四つ打ちのキックが聞こえる。かなり距離はあるだろうに音は風に乗って運ばれてくる。こんな場所で、80年頃のディスコサウンドを聞きながら馬で走るなんて!最高じゃないか!個人旅行なら絶対に立ち寄っていただろう。馬の上で踊ってみた。ら、後ろからガイドさんに見られていました… 

聞こえてきた、音楽は 78年のドイツのディスコ音楽、ラスプーチン。

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このあたりはとにかく岩がすごい。大草原の滑らかな丘ばかりみていたので、さらに特別に感じた。地形、地層好きのひとには興味深い光景だろう。残念ながら乗っている間に写真に収められなかったけれど、これは宿泊地の裏手の岩だけれど、地層が水平のものと、斜めになったものがハッキリとみえる。

18:15 到着

今日の宿のゲートをくぐって少し行くとゴール。半日のライドでもクタクタで、到着すると安堵のためかどっと疲れる。アミノ酸系の回復栄養をとりストレッチをする。シャワーを浴びる。

このキャンプもほかの場所と同様に、いくつかのゲルが転々し、食堂のあるクラブハウス、別にシャワーとお手洗いの建物が敷地内にあった。週末のせいか多くのモンゴル人も宿泊していて、BBQをしたりと夜遅くまで賑わっていた。この敷地内でもパーティをしているグループが居るようで、遠くから「ハンナムスタイル」- 10年前の韓国のヒット曲 – が聞こえてきた。モンゴルは韓国からの観光客も多いようだ。

岩山にさすオレンジ色の夕日がとても綺麗でこの日の疲れが労われるようだ。夕食に向かう途中、鞍を外して自由になった私達の馬が敷地内を駆け回っていた。速い!こちらの馬は本当にタフだなぁ

20:30 夕食

サラダとハンバーグ、付け合わせにじゃがいもとキャベツのソテー。この旅ではよくじゃがいもとキャベツがテーブルに登場した。中南米からヨーロッパに伝わったじゃがいも。それまで栄えなかったヨーロッパの寒冷地が反映したのはじゃがいものおかげだったのだろうか、それならこのじゃがいもモンゴルの歴史を変えるのだろうか?そんなことを思った。

食堂には立派なカラオケ設備があり、みたことのないミキサーがあった。調べてみると中国系の会社のものでした。

中国系ミキサーはこれ。

http://en.cn-bmg.com/bencandy.php?fid=6&id=45

肉眼で見える天の川、南東には自分の生まれの射手座もみることができた。射手座の半身は馬、馬の好きな私にはピッタリの星座だ。私は田舎で星を見る機会が多かったので、スカイ・ガイドというアプリを愛用している。iPhoneを空にかざすとその方向にみえる星の名前や星座の名前を教えてくれる。精度もよくお気に入りだ。以前は有料だったけれど今は無料でApp内課金があるよう。おすすめです。

1:30

遅めに眠った。


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